私たちの体には、健康や美しさを保つために欠かせない成分が数多く存在します。
なかでも「ヒアルロン酸」は、関節や肌、目などに広く分布し、うるおいや柔軟性を支える重要な役割を果たしています。しかし、加齢とともに体内のヒアルロン酸は減少し、関節痛や肌の老化といった悩みを引き起こす原因に。
今回は、そんなヒアルロン酸の働きや、減少による影響、そして若々しさを保つためのポイントについて詳しくご紹介します。
ヒアルロン酸とは?
私たちの身体は、無数の細胞によって成り立っています。
この細胞と細胞の隙間にある「細胞間質」の主な成分が「ヒアルロン酸」です。
ネバネバした性質を持つ「ムコ多糖類」の一種で、特に関節の中にある関節液や、
関節軟骨、眼球、皮膚などに多く含まれています。
非常に高い保水力を持つのが特徴で、1グラムで6000倍にあたる6リットルの水分を
閉じ込めることができると言われています。
加齢により体内で生産できる量が減少
ヒアルロン酸は時間とともに減少し、減少した分は体内でアミノ酸から合成されますが、
合成により作られるヒアルロン酸の量は、加齢により少なくなっていきます。
このため、体内のヒアルロン酸の量は、30代頃から減少しはじめ、50代頃から急激に減少
します。
ヒアルロン酸は、皮膚や関節液、関節軟骨などに多く存在しているため、加齢により体内の
ヒアルロン酸が減ることで、肌のハリが失われたり、膝などの関節に痛みが出たりという
ことが引き起こされます。
ヒアルロン酸と関節痛
ヒアルロン酸は、膝や肩などの関節の中にもともと存在していて、関節が滑らかに動くための
潤滑油のような役割や、運動による衝撃をやわらげるクッションのような役割をはたしています。
加齢により関節内のヒアルロン酸の量が減ると、関節が動きづらくなったり、関節に痛みが
出たりするようになります。
年齢とともに体内での合成が少なくなるヒアルロン酸を、サプリメントなどの形で補うことに
より、関節痛の予防や症状の緩和の効果が期待できます。
肌のシワ・たるみの予防にも
顔の印象を老けさせて見せる「シワ」や「たるみ」。
その大きな原因は、肌のうるおいが失われ、ハリや弾力がなくなることです。
すぐれた保水力を持つヒアルロン酸は、肌のうるおいや弾力性を保つために大切です。
年齢を重ねるにつれ、シワやたるみが目立つようになるのは、肌の中にあるヒアルロン酸の量が減ることが原因の一つと言えます。
ヒアルロン酸を摂ることで、若々しくハリのある肌を保つ効果も期待できます。
まとめ
ヒアルロン酸は、関節や肌のうるおいと弾力を支える大切な成分です。
年齢とともに減少してしまいますが、積極的に補うことで、関節のスムーズな動きや若々しい肌を保つサポートができます。
ヒアルロン酸を上手に取り入れて、いつまでも健康でイキイキとした毎日を送りましょう!