私たち製薬会社がサプリメントを通じて「健康」を提案する一方で、
全く異なる切り口から健康の在り方に挑む企業があります。
それが、和菓子の老舗でありながら、
近年「おからクッキー」といった健康志向の商品で注目を集めている株式会社神林堂さんです。
創業から五代にわたり、伝統の味と品質を守りながらも、健康志向・EC化・商品開発においては時に大胆ともいえる挑戦を続けてこられた同社。
今回は五代目・岸本さんに、私たちと同じく「健康」をテーマに開発の裏側や今後の健康へのまなざしについてお聞きしました。

株式会社神林堂 代表取締役 岸本 憲明
神林堂は1880(明治13)年創業の老舗和菓子店で、かつて大阪名物として知られた粟おこしが看板商品でしたが、5代目社長岸本氏は将来性を感じ、砂糖不使用の豆乳おからダイエットクッキーを1990年代後半に開発。健康志向を取り入れた新たな商品展開を図りました。
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自身で商品開発・試作にも取り組み、EC(楽天・Amazonなど)へ早期進出。主力商品「おからダイエットクッキー」は大手ECサイトのクッキー部門で1位を獲得し、楽天でのレビュー数は2万3,000件を超え、グルメ大賞も3回受賞しています。
伝統を尊重しながらも、健康食品、女性、高齢者、ペット向け食品への着目による事業転換に成功。企業理念である「誠実で正直な商売」を貫き、代々の使命を継承しながら新たな価値を創出しています。
インタビュー内容

時代の流れとともに、出稼ぎの文化がなくなって、粟おこしのようなお土産菓子の需要がどんどん減っていった。
「何か新しいことを始めなあかん」と思っていた中で、90年代後半に健康志向が少しずつ注目されてきて、「これからは“食べて健康になる”お菓子やろう」と思ったんです。

砂糖も使わず、豆乳を使って、栄養価が高くて満足感のある“おからクッキーバー”を開発することにしたんです。
当時は、社内からも「そんなん誰が食べるんや」って反対もありましたけど、何度も試作してはやり直してを繰り返して。
その頃はまだダイエット食品市場も小さかったですけど、ECが伸びてくるタイミングと重なって、2000年代にはAmazonや楽天でしっかり売れていきました。



甘さが足りないと、味がぼやけるし、日持ちも悪くなる。おからを入れると水分を吸うから、どんどん固くなるし。最初に作った試作品なんて「これ非常食か?」ってレベルで(笑)。

色々な苦労がありましたが、そうしてようやく納得できる商品に仕上がりました。



特に、みんな「死にたくない」「長生きしたい」という強い願望を持っていることから、これらの欲求をうまくコントロールしながら、心身のバランスを保つことが健康の鍵になるでかと思われます。

つまり、今後の健康は、単に病気を防ぐだけでなく、三大欲求を自然な形で尊重しつつ、過不足なく満たすライフスタイルを追求することが重要だと考えられます。過度な制限や無理は逆効果であり、欲求と向き合い、適度な充足感を得られることが、長く健康に生きるための秘訣だと思います。

とても有意義な時間を過ごすことができました。ありがとうございました。
まとめ・ご紹介
今回の取材を通じて、株式会社神林堂の岸本さんは商品開発だけでなく、お客様や取引先といった人との人脈を非常に大切にされていることが強く伝わってきました。
そんな温かい人間関係のなかで、長年の歴史を守りつつも新しい挑戦を続けている姿勢には、大いに学ぶところがあります。
お話をじっくり伺うことができ、とても貴重な時間となりました。今後も神林堂のおからクッキーが、多くの人の健康と笑顔に寄り添っていくことを願っています。
株式会社神林堂のおからクッキーは、健康志向の方やダイエット中の方に大変ご好評いただいています。砂糖不使用で豆乳おからを使った栄養満点のクッキーは、罪悪感なく毎日続けられるおいしさが魅力です。
気になった方はぜひ、公式ショップでチェックしてみてください。